1-5 セキュリティ・個人情報・著作権・AI倫理
所要時間:約2時間
1. AIコンサルで「やってはいけない」わんせクチーク
- 顧客の契約書・顧客リストを公開チャットに貼り付ける
- 個人情報をそのままプロンプトに含める
- 生成した画像を「提案資料」として著作権表記なしで使う
- 議事録を全員の同意なしにAI文字起こしサービスに流す
- 顧客Aで得たノウハウをそのまま顧客Bの提案に転用する
これらは全て契約・法令・信頼上の決定的なミスです。
2. 個人情報保護法の縦袓ポイント
- 個人情報とは「生存する個人を識別できる情報」(氏名・住所・メール・電話・顧客IDなど)
- 顧客から預かった個人情報をAIに入れるには、利用目的の明示と同意が必要
- 公開されているAI(無料プラン)は「第三者提供」に当たると見なされる可能性がある
- 個人情報を含むデータを扱うなら、学習に使われない法人プラン(API経由・Team・Enterprise)を使う
3. AIと著作権の現状をシンプルに
- 生成物の著作権:AI生成物は現時点で「人間1人で作ったものと同じ著作権」とは認められにくい(日本の適用型は「人の創作的表現」を要する)
- 学習データの著作権:AIに他人の著作物(小説、イラスト、楽曲)をそのまま読ませて生成させると、使用態様によっては供許侵害になる
- 商業利用:ChatGPT/Claude/Geminiの出力は商業利用可だが、顧客に渡すときは「AI生成を含む」と明記するのが誠実
4. 企業セキュリティ・ガイドラインサンプル
顧客企業にAIを導入する際、以下3つの文書を必ず作ります。JDA公認コンサルの提供価値の一部です。
- AI利用ガイドライン:入力してよい情報・入力してはいけない情報
- ツール選定ポリシー:利用ツールとプラン、データ処理ポリシーの確認
- インシデント対応フロー:AIによる誤り・漏洩・外部公開事例が起きたときの手順
5. JDA公認コンサルの倫理規約
- 守秘義務:顧客情報は契約終了後も5年間保護する
- データ分離:顧客AのデータをBの提案に使わない
- 誤った出力の訂正:AI出力の誤りを見つけたら、顧客にその日のうちに報告
- 利益相反の開示:AIツール会社のアフィリエイト受領があれば顧客に事前伝える
- 誤認誤導をしない:AI生成物を100%人間作成として提出しない
6. 危険信号:この依頼は断る
- 「他社の資料をそのままコピーして、少し表現を変えて」
- 「顧客の人夨7万件をチャットに入れて動かせて」
- 「AIで他社社長の電話音声をクローンして」
- 「コンペで差別・ハラスをさせるコンテンツを作って」
こういう依頼を受けたら、その顧客との関係を見直してください。コンサルとしての身を守るのは自分のラインです。
課題
あなたが今後提供する「AI利用ガイドライン」のテンプレート(1枚もの)を作成してください。「入力してよいデータ」「入力してはいけないデータ」「推奨ツール」「インシデント時の連絡先」の4セクションを含めてください。